去年のクリスマスイブのことですが、武蔵が亡くなりました。
うちに来てまだ半年。
生まれてからまだ一年もたっていない、短い命でした。
12月に入ってから日中のほとんどをこたつで過ごしており、
"こたつがお気に入りなんだね"なんて呑気なことを言ってました。
それと同時に餌がほとんど減っていないことに気づき、
さらに痩せているのに気づいた時には武蔵はかなり弱々しくなっていました。
病院へ連れて行くと脱水症状になっており、検査の結果、腎不全と診断されました。
とにかく点滴を打って体力を取り戻し、数値を下げないと…ということで入院することになりました。
獣医より、猫は冬場はほとんど動かないので異変に気づきにくいのだと言われました。
武蔵は弱々しい身体で一生懸命立ち上がり、私の元に寄ってきてかすれた声で"ニャー"と…
まるで"置いて行かないで"と言っているようでした。
3日間の点滴治療の後、病院へ行くと、獣医より、
あまり数値が良くならなかったこと、食欲も戻らなかったこと、これ以上有効な治療がないことを告げられました。
そして、レントゲンの結果、背骨がひとつ足りないことや、2つある腎臓が両方とも肥大していること(普通、病気の場合片方だけらしい)を知らされ、
元々、疾患があったのではないかと言われました。
(猫は腎臓が悪くなることは多いが、老猫がほとんどだそう)
治療ができないのなら、せめて家族の側で…と思い連れて帰る途中の車の中で、
みんなに会えてホッとしたかのように息をひきとりました。
とても短い間だったけれど武蔵と過ごした時間は子供達にとっても私にとっても楽しくて癒された日々でした。
次に生まれてくるときは健康な身体で願わくば、私たちの元に来てくれるといいな…。
武蔵、本当にありがとね。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。